着付け師のマストアイテム、着付けクリップ(ピンチ)
衣紋の固定、アレンジ帯結びの仮止めなど活躍の場面が多い便利アイテムですが今回はその役割とメリット・デメリットについてお話していきます。

着付けクリップの役割・メリット

着付けクリップといってもさまざまで、代表的なものを大きさで区別します。↑の画像のように「大・中・小」とあります。
最大のメリットは着付ける際にクリップを使うことによってクリップがもう一つの手の役割を果たし、着付けの動作を短縮できることです。

大サイズの特長・用途

大きさ:約10センチ×約2センチ
大サイズの最大の特徴はその長さで、長さを生かして着物と重ね衿を仮止めしたり、衿肩あきを仮止めしたり、アレンジ帯の仮止めなどに用います。

中サイズの特長・用途

大きさ:約7センチ×約2センチ
中サイズの最大の特徴は邪魔にならない、手ごろなサイズ。用途は大クリップとほぼ同じですが大サイズでは大きすぎて着付けの邪魔になる箇所に用いることが出来る万能サイズ。

小サイズの特長・用途

約5センチ×約1.5センチ
小さいサイズの特長は小ささです。小回りが利くので細かいポイント遣いをすることができますが他装(人に着せる着付け)においてはこの小ささが弱点になることもあります。

着付けクリップのデメリット

今まで説明してきたように、クリップはとても便利で時短で着付けのクオリティを上げることが出来ますがデメリットもあります。それは・・・

お客様にクリップを付けたまま、外出させてしまうミスが発生する

ということ。

着付けの仕事をしたことがある人ならほどんどの人がクリップを失くしたことがあるのではないでしょうか。(そんな私も修業時代、かなりのクリップを失くしています)

まさかと思うかもしれませんが成人式、卒業式など、多数のお客様を一気に着付けをするような現場では必ず、100%と言っていいほどで後日山のようなクリップが発見されています。(特に失くすのが小クリップ)

クリップ頼みの着付けの結果


クリップを失くす→購入するを繰り返した結果…、失くしても困らないようにクリップをフル装備。

このように持っているクリップが多ければ多いほど、失くしたことが分からなくなります。

ますますクリップ頼みの着付けになってしまっている悪循環です。「そんな人いるの!?」と思うかもしれませんが実在しています。

最小限のクリップで着付け

当教室では私の実体験も含めて「使うクリップは最小限(3~5本)」としています。その理由は、ぱっと見で本数が把握できるからです。

使う本数を最小限にすることで「クリップ頼みの着付け」になることはありませんし、紛失のリスクも抑えることが出来ます。

エプロンがたわむほどクリップの付いた姿よりも、見た目もスッキリとして敏腕に見えるメリットもあります(プロとして見た目は重要です)

他装にオススメなのは大・中サイズ

よく「どの大きさのクリップが良いですか?」という質問も受けますが色々なやり方があるのでプロとして使うクリップはこれ!という正解は有りませんが、当教室では「大・中」のクリップをすすめています。

理由は、このブログの読者のあなたならお分かりだと思いますが「小さいクリップは失くしやすいから」です。

「私は絶対無くさないし、何10本持っていても失くしたかどうか瞬時に分かる!」という人はそのままで良いと思いますが

私は注意しても付けっ放しで外出させてしまう、紛失を防ぐことが出来なかったため「クリップに頼らない→使う本数の削減」にシフトチェンジすることにしました。

クリップを付けっ放しでお客様をお出ししてしまった時の気持ち。二度と繰り返したくないものです。

ミスが起こる可能性を最小限に努めるのもプロの仕事

当教室では着付け師が起こすクリップ忘れ・紛失ミスを減らすのもプロを養成する務めだと考えています。

クリップ1つから着付けを見直せます。クリップもここで取り上げたもの以外にも色々なものがあります。

あなたも是非クリップの特長、メリットデメリットを味方に武器として下さい。

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